第31回「藤本賞」の受賞者が決定、一般社団法人映画演劇文化協会より次の通り発表された。授賞式は6月15日(金)午前11時30分から東京會舘で行われる。
▽藤本賞・新藤次郎(「一枚のハガキ」の製作に対して。授賞理由・現役最高齢の父・新藤兼人監督の最新作は、戦争が奪ったものの大きさと、生きるために立ち上がる男女の姿を、力強く簡潔に描いた傑作でした。同監督の撮影現場での環境作りから、公開に至るプロデュース作業の功績に加え、20年以上にわたり独立プロダクション・近代映画協会での映画製作を一貫して支えてきた長年の功績に対し。)
▽藤本賞・特別賞・依田巽、梅川治男(「ヒズミ」の製作に対して。授賞理由・撮影開始前に起こった東日本大震災直後の風景を取り入れながら、夢と希望を諦めかけた少年と、愛だけを信じ続ける少女の、強く熱い感情を描き出した同作品は、現代日本への力強いメッセージを込めた作品となりました。原作コミックと園子温監督の作家性をかけ合わせる着想と、この作品を実現させ、公開まで導いたプロデュース作業の功績に対し。)
(全文は2012/4/30発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)