あちらこちらで桜の花が開いて、京阪神の週末は花見でおおいににぎわった。その影響で映画館に足を運ぶ人は減り、7日(土)から公開された新作の興行は残念ながら、"花冷え"となった。
そんななかで、新作の話題を独り占めした格好だったのが「劇場版 SPEC〜天〜」(東宝)。テレビシリーズが好視聴率をマークしていただけに抜群の知名度。10代から20代の男性を中心にして好調な出足。2日間でT梅田5、570人、801万円、Tなんば4、310人、619万円、T二条3、520人、492万円、ミント神戸2、410人、333万円。最終的には30億円をねらえる勢いだ。
一方、作品賞、監督賞、主演男優賞などアカデミー5部門に輝いた話題作「アーティスト」(ギャガ)が7日(土)にスタートした。花見の季節ということ、アカデミー授賞式から1ヵ月以上が過ぎて人々の記憶が薄れていったことなどが影響して、思うような数字に結びつかなかった。2日間で大阪ステーション610人、86万円、T梅田720人、94万円、Tなんば390人、50万円、なんばパークス380人、46万円、M京都580人、71万円、T二条300人、38万円、T西宮450人、56万円、神戸国際350人、45万円。また、262億円という日本の興収記録を持っている大作を最新技術で再び公開した「タイタニック3D」(フォックス)も2日間でT梅田1、120人、186万円、なんばパークス310人、60万円と振るわなかった。
(全文は2012/4/11発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)