W杯サッカー。25日午前3時からのデンマーク戦の快勝で、週末のテレビ、新聞はサッカー一色。参院選挙、映画の話題はかすんでしまった。29日23時からのパラグアイ戦はさらに過熱が予想される。
そこで今週は、開館1ヶ月を迎えたT・ジョイ京都の健闘と、単館系で手堅く稼ぐ「オーケストラ」(GAGA)と「春との旅」(T・ジョイ京都/A・A)の話題を取り上げる。
T・ジョイ京都(12S、米谷雅也支配人)は1ヶ月で動員数4万6千人。興収6千万円と予想以上。大型SC「イオンモール」のオープンで京都駅前の人の流れが変わったといわれるほどの集客力が大きなプラスとなった。
「春との旅」「アウトレイジ」「仮面ライダー」などが人気。7月17日からのスタジオジブリ「借りぐらしのアリエッティ」に期待がつのる。
特筆すべきはW杯サッカーのパブリック・ビューイングの成功だ。デンマーク戦は3Sで約900席が完売。梅田ブルク7は2千円で419席を完売したが、京都は500円の低料金。パラグアイ戦は23時キックオフでさらに盛り上がる。知名度を上げる絶好のイベントとなっている。
「オーケストラ」は全国10Sでスタートして、いま9週目。梅田ガーデンシネマでは26日現在で1万4500人、興収1713万円をあげている。全国興収はすでに2億1500万円。ややスクリーン数をひろげ2億5千万円を目指すという。
(全文は2010/6/30発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)