第144回芥川賞受賞作品、西村賢太著「苦役列車」が東映で山下敦弘監督、森山未来、高良健吾出演により映画化される。同作品、11月25日からすでにクランクインしている。公開はまだ決まっていないが来秋以降、場合によっては2013年になる可能性もある。
ストーリーは北町貫多(19才)が主人公。中学を出て以来、日当5、500円の港湾での日雇労働にすがって、その日暮らしの生活を続けている。貫多には、若者にとって必要不可欠であろう恋愛(女)も、友情(友人)もない。貫多をそうならしめたすべての原因は、彼の自業自得の素行の悪さと劣等ぶりに加え、父がとんでもない性犯罪者であったことからくる引け目だった。
(全文は2011/12/9発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)