東宝は今年の夏休番組として7月中に4番組、8月中に3番組の合計7番組を公開するが、そのうち実に5番組がアニメーション作品という徹底ぶりだ。実写版は「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」と「ハナミズキ」の2番組だが、「踊る大捜査線〜」は1998年10月公開の第1作が配給収入53億円(推定興行収入106億円)、2003年7月公開の第2作が興行収入173・5億円をあげている。当然、今回の第3作も興行収入100億円突破が期待されている。
一方、アニメーション5番組の中で最も期待されているのがスタジオジブリ製作による「借りぐらしのアリエッティ」だ。今回は宮崎駿監督作品ではないものの2006年7月に公開、興行収入76・5億円をあげた「ゲド戦記」を上回る成績が狙えるとしている。その他の作品も期待度が高いだけに、今年の夏休興行は興行収入の記録更新の期待も高まっている。
なお、東宝の7、8月公開番組は次の通り。
▽7月3日(土)〜「踊る大捜査線 THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」(監督本広克行、出演織田裕二、柳葉敏郎、深津絵里、ユースケ・サンタマリア)。
▽7月10日(土)〜「劇場版ポケットモンスターダイヤモド・パール 幻影の覇者 ゾロアーク」(アニメ、監督湯山邦彦)。
▽7月17日(土)〜「借りぐらしのアリエッティ」(アニメ、監督米林宏昌)。
▽7月31日(土)〜「劇場版NARUTOーナルトー疾風伝 ザ・ロストタワー」(アニメ)。
▽8月21日(土)〜「ハナミズキ」(監督土井裕泰、出演新垣結衣、生田斗生、向井理、薬師丸ひろ子)。
▽8月21日(土)〜「カラフル」(アニメ、監督原恵一)。
▽8月21日(土)〜「映画メタルファイト ベイブレードvs
太陽〜灼熱の侵略者ソルブレイズ〜」(アニメ)同時上映「デュエル・マスターズ」(同)。
(全文は2010/6/14発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)