新番組の「告白」(東宝)は20億円、「セックス・アンド・ザ・シティ2」(WB)は15億円以上を目指す好スタートを切ったが、「孤高のメス」(東映)は厳しい出足。単館系の「シーサイドモーテル」(A・A)は堅実なスタートを切った。
主要作品の土日2日間の動員数は次の通り。
「告白」は本屋大賞を受賞した湊かなえの同名小説の映画化。重いテーマでテレビ局がらみの露出は少なかったが、松たか子、岡田将生らの人気もあってか、T梅田3421、Tなんば2699、T二条1733、西宮OS1680など上々のスタート。20代を中心に40代ぐらいまでの客層。女性がやや多い。
土日の全国興収は2・7億円。「デトロイト・メタル・シティ」(23億円)の77%の出足。
「セックス〜2」は主演女優直前の来日キャンペーンのテレビ露出が目立った。
金曜初日で3日間の動員数は梅田ピカデリーが2037、梅田ブルク7 2710、なんばパークス2785、Tなんば3400、T二条1042、M京都2036、OSミント神戸2051など、30代以上の女性が中心で、前作(17億円)とほぼ似た出足。
「孤高のメス」は臓器移植をめぐる社会派のドラマ。地道な宣伝キャンペーンがあったが梅田ブルク7 957、なんばパークス706など苦戦、50代以上の男女客がほとんど。同じ堤真一の「クライマーズ・ハイ」(11・9億円)の50%ていどのスタート。
「シーサイドモーテル」は梅田ガーデンシネマ1002、なんばパークス1429など大健闘。生田斗真ファンの若いカップル。全国52Sで2億円を目指すという。
(全文は2010/6/9発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)