博報堂は、中国における子会社である博報堂創意広告の100%出資により、上海6拠点目となる新会社「博報堂心知広告」を設立し営業を開始した。
「博報堂心知広告」の設立資本金は300万元(約4317万円、1人民元14・39円換算)、設立時社員数は9人。
事長は加藤敏明氏、 事は当麻明紀氏、総経理は大谷隆一氏。
博報堂は1980年に北京に中国初となる拠点を設置して以来、当エリアをグローバルビジネスの最重要地域と位置付け、クライアント企業に対してマーケティングソリューションを提供してきた。
今回の「博報堂心知広告」設立により、中国における博報堂グループは全19拠点体制となり、当エリアにおけるさらなる業務拡大とクライアントへのサービス充実を目指すとしている。
電通はこのほど、保有するピュブリシスグループの株式387万5139株(発行済み株式総数の約1・85%)をピュブリシスグループに売却した。
同社は平成24年2月にピュブリシスグループとの戦略的提携契約を解除したことに伴い、同年2月に保有するピュブリシスグループの株式の大部分を、また、同年3月に強制転換社債(ORA)のすべてを売却したが、今回、残りのピュブリシスグループの株式のすべてを売却した。
売却価額は1株当たり46・82ユーロ、売却総額は181・4百万ユーロ(約228億円)。
同社は今回の株式売却により、平成25年3月期において、連結及び個別ともに約130億円の特別利益を計上することに伴い、24年11月8日に公表した25年3月期の連結及び個別の業績予想を修正した。
それによると、連結の売上高1兆9610億円、営業利益600億円、経常利益571億円は修正せず、当期純利益281億円を380億円に修正。
個別の売上高1兆4400億円、営業利益390億円、経常利益399億円は修正せず、当期純利益200億円を299億円に修正した。
電通は21日、「2012年(平成24年)日本の広告費」を発表した。
それによると、2012年(1月〜12月)の日本の総広告費は5兆8913億円で前年比103・2%となった。
総広告費は、2008年の米国金融危機に端を発した世界同時不況を背景に減少に転じ、2008年(95・3%)、2009年(88・5%)、2010年(98・7%)、2011年(97・7%)と4年連続して前年実績を下回ったが、2012年は東日本大震災の反動増もあり、5年ぶりに前年実績を上回った。
媒体別にみると、マスコミ4媒体広告費は2兆7796億円(前年比102・9%)。新聞広告費は6242億円(104・2%)、雑誌広告費は2551億円(100・4%)、ラジオ広告費は1246億円(99・9%)、テレビ広告費は1兆7757億円(103・0%)。
また、ロンドンオリンピックなどで好調だった衛星メディア関連広告費は1013億円(113・7%)と3年連続で2桁の伸びを示した。インターネット広告費は8680億円(107・7%)と引き続き増加となった。プロモーションメディア広告費は2兆1424億円(101・4%)と前年を上回った。
業種別(マスコミ4媒体)広告費は、「自動車・関連品」126・9%、「情報・通信」110・5%、「飲料・嗜好品」107・0%など21業種中16業種が前年を上回った。減少業種は、震災後の大量出稿の反動減の影響を受けた「官公庁・団体」30・6%、「案内・その他」80・2%など5業種。
TBSラジオの入江清彦社長はじめ幹部は、20日の記者会見で現況と今後の対応などにつき要旨次のように語った。
▽入江清彦社長=役員を含む人事を発令した。
今週月曜から聴取率調査中。前回は0・2ポイントアップ、これを更に向上させたい。セッツインが気になるが、テーマは7%に近づけること。
東京と周辺の千葉、神奈川、埼玉エリアのラジオ10社と日本フランチャイズチェーン協会で、災害時帰宅困難者にラジオ情報提供する協定を締結した。地震以外の災害や停電の予想もあり地域に根ざした安心、安全のための情報を伝える責任もある。
番組関連では"大沢悠里"が2月28日に7千回を迎える。WBCは東京ラウンドを全て中継、"春サカス"では小林悠、爆笑問題番組を公開生放送する。「こども音楽コンクール」の授賞式、記念演奏会を行う。事業は中村勘九郎、WAHAHA本舗公演。
第3四半期はタイム、スポットとも堅調だったが、1月は伸び悩み、3月も不透明で気を引き締めていく。通期はナイターの影響があり厳しく、利益ベースでは前期比70%か、よくて70%半ば。
▽浅井敬取締役営業統括局長=1月はタイム93・2%、スポット92・8%で2月のタイムは90%前半か。3月はWBCとプロ野球開幕戦があり、そこでまとめて、金曜ナイターで積み上げたい。ネットスポットはよい引き合い"大沢悠里"の7千回関連ではクロコダイルの長財布を販売する。
▽橋本賢一取締役=V―Lowはアンケートがまとまり、それを踏まえてラジオ委員会で方向性を出すべく作業中。
▽古川博志編成業務局長=レーティング中だが、普段ラジオに出演しない人の起用、ワイドでの徹底討論など内容を充実させている。
テレビ東京ホールディングスの事業子会社3社の1月度月次業績がまとまった。
それによると、テレビ東京の売上高は86億65百万円で前年同期比6・1%増となった。
内訳はタイム収入が41億73百万円で2・4%減、スポット収入が17億6百万円で4・9%増、タイム・スポット合計が58億79百万円で0・4%減となっている。
これにより、2012年度累計(2012年4月〜2013年1月)の売上高は784億67百万円で3・2%増。
内訳はタイム収入が416億69百万円で2・4%増、スポット収入が199億99百万円で6・5%増、タイム・スポット合計が616億69百万円で3・7%増となっている。
BSジャパンの売上高は8億29百万円で19・5%増。2012年度累計(2012年4月〜2013年1月)の売上高は81億57百万円で27・6%増。
テレビ東京ブロードバンドの売上高は1億47百万円で7・8%減。2012年度累計(2012年4月〜2013年1月)の売上高は14億63百万円で14・8%減となっている。