TOKYO FMの冨木田道臣社長は26日の開局41周年記念式典で要旨次のように挨拶した。
一、開局記念日とは、我々の原点に想いを馳せ、改めて自らの姿を見つめ、未来に向かって夢を描き直してみるという意義のある日だと思う。
一、我々の原点は、1958年4月25日、コールサイン「JS2AO」として、東海大学代々木校舎から出力わずか1kwの実験局としてスタートした。その2年後、1960年に実用化試験局「FM東海(コールサインJS2H)」となり、10年を経て1970年の今日、「FM東京」開局へとつながる。先達の未来を創造しようという熱い思いを礎として、現在のTOKYO FMがあることを共に確認したいと思う。
一、去る3月11日、開局40周年の終わりに東日本大震災が起きた。この災害により、実に多くのことが現代社会に突きつけられたのではないか。国家の在り方から、都市の在り方、経済構造の在り方、そして何より人の心の在り方に至るまで、全てを新たに考え直してみる、大きな転換期であろうかと思う。ステーションとしても、時代に即応した新たな価値を創り出すことが必要である。
(全文は2011/04/29発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)