テレビ朝日の早河洋社長は3月29日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、災害発生から緊急連続放送を約103時間。このうちCMなしを発生から約74時間、L字放送を約10日間・240時間あまりやった。マグニチュード9という世界最大級の巨大地震、大津波、原発事故と災害が三重に重なり、歴史的にも記録にない状況が生まれた。ANN系列ネットワークの取材本部を設置して、同時に会社の中に大災害時に対応する非常災害対策本部を設置した。これは私が本部長で、放送対策部と安全対策部にわかれる。特徴的なのはテレビがライフラインとして機能したことではないか。
一、被災者支援では、ドラえもん募金を行っているが、12億円を超える視聴者の善意が届けられている。6億円分は既に岩手・宮城・福島の3県、日本赤十字社などに寄付し、4月一杯をめどに続ける。業績への影響は、まだ集計ができていないが、ノーCMによる減収は10億円台の後半くらいになろうかと思う。全スタッフには視聴率よりも発生した事実を冷静沈着に報道することを優先するようにと指示した。他局の動向も気になったが、区切りのいいところで内容をみて3日目の午後4時53分「スーパーJチャンネル」からCM復帰をした。
(全文は2011/04/01発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)