RKB毎日放送の永守良孝社長は12日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、今年60周年を迎えたが、あくまでも通過点で新たなスタートとして、完全デジタル化への移行、創立60周年企画の番組やイベント、九州新幹線開業特別番組等の積極的な遂行、特に視聴率のアップが最大の眼目となる。2010年暦年(1月1日〜12月31日)の平均視聴率はゴールデン10・2%、プライム10・5%、全日7・8%、ノンプライム7・0%。特にノンプライムでは、「今日感テレビ」の躍進で在福局首位となる。これは1時間繰り上がり5時間の完全ベルト番組が好調を維持していることが要因。また、好調な「探検!九州」は、4年連続で2桁の視聴率を堅持した。昨年11月からゴールデンで放送の「豆ごはん」は着実に定着し、2桁の視聴率を確保するまでになった。これも地域・家族・郷土の誇り等をテーマに、幅広い人々を暖かい目線でとらえていることを視聴者に評価していただいたためと考える。これからも自社制作番組の内容強化で視聴率のアップとキー局の視聴率回復を待ちたい。
一、デジタル放送整備は今年の最大のテーマ。7月24日の完全地デジ化まですでにカウントダウンが始まり、現在デジタル放送中継局は2010年12月末で55局が開局し、エリア世帯カバー率は98・7%となっている。「新たな難視」対策の一環として、新たに4局の中継局が4月から稼動する予定で、準備は着々と進行している。デジタル放送対応の受信機は2011年1月末には1億台の大台に到達すると予想される。
(全文は2011/01/19発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)