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現場に弱い番組の強化などを指示=今年度はすべてで黒字への転換を見込む‐TBSテ石原社長、一般紙会見で現況等語る
投稿日時: 05/31

 TBSテレビの石原俊爾社長は26日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。

 一、2010年度上期視聴率は8週終了時点で全日4位、ゴールデン5位、プライム4位という状況。4月に入って好調にスタートしたが、レギュラー編成が多くなった4週目以降、徐々に数字が低迷しており、現場に弱い番組の強化などを実施するよう指示している。5月30日から日曜23時30分からの30分枠で、新番組「革命×テレビ」がスタートする。今流行りのアメリカで生まれたライブ動画配信サービス、UstreamやTwitterを利用した新しい試みを行う情報番組なので、注目していただきたいと思う。そして、いよいよワールドカップサッカーが2週間後に始まるが、6月4日に最終強化試合「日本×コートジボワール」戦を放送する。その後、6月10日の開幕特番、準々決勝を含む5試合の放送を予定している。

 一、3年目を迎えて赤坂サカスも定着してきたと思うが、今年の夏は「夏サカス2010赤坂ビッグバン」というタイトルで、赤坂の街全体で盛り上げていこうと準備を進めているところ。

 一、昨年度は、世界経済の低迷による広告市況の落ち込みに加え、当社の視聴率が芳しくなかったこともあって、営業利益、経常利益、当期純利益が赤字という大変残念な結果となった。今年2月以降のスポット市況の回復傾向を受けて、収入・利益とも昨年11月に公表した業績予想と比べると好転したが、結果としては赤字となった。連結については、広告収入の落ち込みが響いて減益となった。特に、最終利益段階では、繰延税金資産の取り崩しなどにより、1995年3月期に連結決算を公表して以来初の赤字という結果となった。今年度はスポット市況が回復傾向にあることもあり、放送に関しては増収を見込んでいるが、一方、映像・文化事業は、昨年度映画・DVDが大ヒットした反動で減収になる見込みで、会社全体では、若干の減収になるとみている。最終的には放送部門の収入の回復と費用削減により、すべてで黒字への転換を見込んでいる。連結に関しても、TBSテレビの黒字転換に伴って営業利益、経常利益、当期純利益は増益を見込んでいる。最終利益段階でも黒字転換を見込んでいる。

 一、4月のタイムセールスは前年実績を下回ったが、新たな1社提供枠がスタートするなど明るい材料もあり、下半期のセールスに向け、新番組を中心としたレギュラー番組の視聴率底上げを図り、収入増を目指したい。また、スポットセールスは4月の東京地区投下量が107%を超えてきている。当社も4月は前年を上回り、5月も前年を超える売上げを見込んでいる。6月以降、4月の改編効果がセールスに直接影響してくるので、シェアの挽回を図っていきたい。ギリシャの財政危機を契機に世界的に株価が不安定になってきているので、これが回復基調にある広告市況にどの程度影響してくるのか、注意深く見守る必要があると考えている。

 一、電波監理審議会の権限強化については、原口総務大臣は放送局に対する総務省の規制や監督を監視し、番組内容への不当な介入を防ぐことが改正の目的だとしていたが、将来運用次第では、放送局の表現・報道の自由が制限される恐れもあったので、その条文が削除されたことは、適切な判断だったと思っている。

 一、加藤嘉一TBSラジオ&コミュニケーションズ社長=TBSラジオも大幅な減収となったが、コスト削減と営業状況が多少回復したこともあり、赤字から脱却できた。しかし、TBSラジオの将来を楽観できる状況にはなく、引き続き安定経営の基盤作りのため表案改革を進め、体質改善と環境の変化への対応に全力を尽くす。4月個人聴取率調査の結果、TBSラジオは前回プラス0・1ポイントの1・6%で、53期連続トップを維持した。セッツインユースは前回同様で、残念ながらradikoの影響はあらわれなかった。営業概況は、4月は順調なスタートを切ったが、今後の景気の動向が心配される。radikoのユーザーアンケート結果がまとまり、約80%が男性、30・40代が多く、radikoで「初めて」、「再び」ラジオを聴くようになったという人が4割を超えていた。今後はより広い層への認知に努力しなければならない。

(全文は2010/5/31発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)






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