電通の高嶋達佳社長は4日の新年仕事始式で要旨次のような挨拶を行った。
一、2010年は、電通グループとして、国内外で着実に成果を収めることができた。私たちは、グローバル市場で見れば、新興勢力である。だからこそ、先行する勢力に追いつき、追い越していくためには、変化を生み出す力であり続け、常に新しい驚きを市場とクライアントに提供し続けなければならない。電通グループならではの個性豊かな人材と、ネットワークでつながる柔軟な組織で、クリエーティビティと最新のテクノロジーを生かしたソリューションを提供し、2011年、世界各地でGood Innovationの大きなうねりを起こし、希望溢れる1年にしていきたい。
一、一方、国内市場を見ると、いまだ当社の業績が十分に回復したといえるレベルに達していない。数字を伸ばすためには、川上、川下の全ての領域において、クライアントやメディアのニーズを掘り起こし、成長を促すような仕事をしていかなければならない。
一、中期経営計画を1年半前からスタートしている。これは、「仕事に対する取り組み方の変革」であり、「電通人の意識改革」ということである。各部門において中計に基づいて進められている改革の成果の一例を紹介すると、クリエーティブやマーケティング・プロモーション領域でのコスト管理の仕組み作りに始まり、「クリエーティビティ」と「知恵」の部分をフィーという形で評価していただく報酬体系によるビジネスも増えてきている。また、プラットフォーム・ビジネスでは、コンテンツ流通、ITソリューション、スマートグリッドなどの領域で、新たなビジネスチャンスを切り開いている。
(全文は2011/01/12発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)