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完全デジタル元年で最後まで注意と配慮を=経営理念を全役職員が共有し実践することが大事-NHK福地会長、一般紙会見で現況等語る
投稿日時: 01/10

 NHKの福地茂雄会長は6日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。

 一、今年は完全デジタル元年。去年12月には全国で2070のデジタル中継局が開局し、まずは送信側の責任を果たした。最後まで細心の注意と万全の配慮をしてほしい。3か年経営計画の大きな目標である受信料支払い率75%については、これに向けた年次の進捗率は満足いく数字になっていると思う。「接触者率計画終了時80%」という目標は、信頼や親しみといった定性的な評価が向上していることで、接触者率のような定量的評価も向上すると確信している。選挙や災害では正確・迅速な報道ができた。しかし残念なことに、大相撲の取材にまつわる不祥事が発生した。コンプライアンスの徹底はエンドレスの課題と痛感した。番組については、大河ドラマ「龍馬伝」が作品も良かったし各地域の活性化に貢献した。紅白歌合戦は60回記念の次で企画が難しい中、おととし以上の視聴率をいただくことができた。今後もNHKらしい番組づくりに徹してほしい。去年秋には、新コールセンターが発足した。「NHKふれあいセンター」という名称で、これから先も視聴者の声に謙虚に耳を傾けてほしい。NHKには「視聴者目線」という軸足はあったが、形になったものがなかった。このため「NHKはみなさまに信頼され親しまれる公共放送として、豊かで安心できる社会の実現と文化の創造に貢献します」という文章にして、NHKの「経営理念」とした。これを全役職員が共有して実践することが大事だ。最後に「変える勇気」と「変えない勇気」ということを申し上げたい。「視聴者目線」という軸足は絶対に変えてはならないが、前例というものは受け継ぐものではなく自分で作って次の世代におくるものだ。NHKの役職員には「変える勇気」と「変えない勇気」を持ち合わせてほしい。

(全文は2011/01/10発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)







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