ニッポン放送の村山創太郎社長は4日、要旨次のような年頭挨拶を行った。
一、放送業界、メディアは、経済環境、生活環境の変化に加えてデジタル化に伴う技術革新、法制度の改正、放送・通信を含む「多メディア、多チャンネル化」によって、これまで経験したことのない大きな変革期に入っている。今年はラジオ業界、ニッポン放送にとって飛躍の年としたいと考えている。前を向いて様々な課題に積極的に取り組んでいく。また、「ラジオ反撃」のスタートの年としたいと思っている。
一、昨年12月にIPサイマルラジオ「ラジコ」の本格スタート、今春にはさらに地域が拡大していく予定だ。また、携帯端末向けマルチメディア放送(V-LOW)も今年から本格的に準備に入る。フジテレビと共に当社も出資しているマルチメディア放送もすでに活動に入っている。一方、インターネットでは、リアルタイム性を持つユーストリームやツイッターが登場し、すでにラジオと融合し、ますます関係が深化していく。今年は昨年以上にモバイルを含めたネット社会が日常化し、人々(ユーザー)がコンテンツに接するデバイスもますます多様化する中で、我々ニッポン放送が勝ち残っていかなければならない。そのために今年我々がやらなければならないことは、聴取率アップと安定した収益を目指すことだ。加えて放送事業外収益の拡大は必至だ。
(全文は2011/01/10発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)