
テレビ朝日の早河洋社長は11月30日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、2010年年間視聴率は、11月4週までで全日7・2%で3位、ゴールデン11・1%で民放3位、プライム11・6%で3位、プライム2は8・7%で1位。春から秋の改編により、月曜は「お試しかっ!」、「クイズプレゼンバラエティーQさま!!」で安定している。水曜は「ナニコレ珍百景」、「学べるニュース」、21時の刑事ドラマ、今は「相棒」で最強の曜日となっている。日曜も19時に深夜から「シルシルミシル」を投入して縦の流れも改善している。水曜は、春には「同窓会」、夏には「警視庁継続捜査班」、そして現在の「ナサケの女」と特に21時が安定した視聴率を獲れるようになっている。火曜19時のアニメ枠と土曜20時、金曜21時の東阪共同のドラマ枠という3つがプライムの課題となっている。また、ベルト番組がこのところ振るわず、「やじうまテレビ!〜マルごと生活情報局〜」と「スーパーモーニング」が下がっていて、全日視聴率の下げの要因になっている。強化策は現場で講じているので、新年もしくは4月の改編で徹底強化を図りたい。全体として、昨年に比べHUTが全日マイナス1・2、ゴールデンマイナス1・1、プライムマイナス1・0と下がっている。「その他」の視聴率は逆に全日プラス0・5、ゴールデン・プライムはプラス1・0ということで、6局の3区分とも下げているが「その他」だけ上がっているという珍しい状況だ。プロ野球中継などが要因だが、衛星放送の活況も影響しているかもしれない。
(全文は2010/12/03発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)

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