TBSテレビメディアビジネス局のペイテレビ事業部の2010年度上期推移と下期対応は次の通り。
〈ペイテレビ事業部(田澤保之ペイテレビ事業担当部長)〉VOD事業のTBSオンデマンドは2009年度に初の通期黒字を計上した後も順調に売上げを伸ばしており、2年連続の黒字化を目指し、拡充策に取り組んでいる。2010年4月より本格的にスタートした見逃し配信をさらに拡大。7月期から局制作の連続ドラマは基本的にすべて見逃し配信する体制を整えた。10月期は金曜ドラマ「SPEC」、日曜劇場「獣医ドリトル」に加え、「渡る世間は鬼ばかり」、「クローンベイビー」と連続ドラマ4作品を配信している。さらに11月3日から5夜連続で放送したTBS60周年記念ドラマ「99年の愛〜JAPANESEAMERICANS〜」も放送直後からの5夜連続見逃し配信を行った。また、日本初の試みとして、10月から新作ドラマの地上波放送前の先行配信を開始。金曜深夜の新設枠「Friday Break」、その第1作となる「クローンベイビー」を地上波放送の3日前より、提携事業者「J:COMオンデマンド」限定で先行配信している。その他、映画、アニメなど配信コンテンツの充実に努めた結果、現在約400タイトル、1600本超のラインナップを有するサービスとなっており、堅調な過去の名作ドラマ、韓流や音楽ライブのオリジナルコンテンツに加え、新作ドラマの見逃し配信とアニメ「けいおん!」が好調な売上げをあげている。
(全文は2010/11/29発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)