TBSテレビメディアビジネス局の新田良一局長はじめ幹部は24日の懇談会で、2010年度上期の推移と下期の対応について説明を行った。
▽新田良一局長=地上波と違う放送外収入のビジネスに来てから5ヶ月たった。新たなメディア戦略では、デジタル系、デバイスが増え、流通経路もいろいろ出てきている。ビジネスチャンスも生まれるが、元のコンテンツが強いことが大前提であり、2次、3次利用していくことになる。その中でいかに伸ばしていくか。デジタル系はまだ決定的な儲け口が見いだせていない。試行錯誤があろう。プラットフォームの提案、新しいデバイスの動きがあり、新しいビジネスチャンスをいち早く見いだし利益を生み出していきたい。
〈コンテンツ販売事業部(吉田尚子コンテンツ販売事業部長)〉海外販売は、2010年度上期売上げは前年同期比103・7%、前年同期実績を上回った月は6ヶ月中4ヶ月と回復の兆しが出てきた。ジャンル別では、ドラマ「JIN-仁-」、「新参者」、アニメ「けいおん!!(第2期)」、映画「SPACEBATTLESHIPヤマト」、「ハナミズキ」などの売上げが好調に推移した。また、売上げの半分以上を占めるフォーマットでも、「風雲!たけし城」、「SASUKE」は120カ国。「SASUKE」の米版は高視聴率を連発しており、8月にカリフォルニアで開かれた10万人規模のイベントも大盛況。加えて、「ブレインサバイバー」の米版がキッズ・チャンネルNickelodeonで引き続き好調、40話の大量発注に加え、数十話の追加発注、プライムへの格上げも検討されるなど好調を維持している。さらに、日本での放送前に海外への販売交渉を開始し契約締結する「プリセール」を、アニメ「会長はメイド様!」や「EXE」で実現しており、今後も新しい販売方法の開発をさらに推し進める方針。
(全文は2010/11/26発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)