テレビ朝日の早河洋社長は26日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、上期は3区分とも3位レベルで終了。期末期首の特番編成4週平均も同じレベル。10月期も大体3位という状況だ。10月新番組では「相棒season9」17・7%、「ナサケの女」17・6%と全局ドラマの中で1位、2位という好成績でスタートした。
一、ドラマが平準化し、25%〜30%のお化け番組が見あたらなくて、16%〜17%が全ドラマのトップになる状態。2週目に落ちてくるいわゆる2落ち現象もあるので、必ずしもドラマ復帰とはいえない。警察ものが受けている要因は、1話完結で勧善懲悪でサスペンス性あり、人間ドラマが入っていると高評価を受けるということはあるが、連続ものラブストーリーやホームドラマは数字がとりにくい。この傾向はこのところずっと続いている。
一、9月はタイムが103%後半、スポットが105%後半、あわせて104・7%くらいの数字。タイムについては期末の単発特番セールスが順調。スポットは期余り予算の駆け込み出稿を獲得できた。コストもアップさせることができた。シェアは21・7%。良かったのはサービス・娯楽、金融・保険、化粧品・洗剤、薬品など。10月はタイムが95%マイナスα、スポットが108%プラスα、全体では101%プラスα。タイムが90%台半ばになっているのは昨年7試合あったフィギュアのグランプリスケートが今年はないことによる減収。スポットは今年は勢いが継続していて、前年比108%プラスα程度。ただ、東京地区は全体的にこれより良いので、シェア的にはダウンする可能性がある。最終の仕上がりは前年度比101%プラスα。好調はサービス・娯楽、電気機器など。
(全文は2010/10/29発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)