TBSテレビの石原俊爾社長は9月29日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、上期は、視聴率は26週終了時点で、全日5位、ゴールデン5位、プライム5位という大変厳しい状況が続いている。期中にテコ入れのための改編を行うなど、現場が様々な工夫や努力を重ねたことから、わずかだが視聴率も持ち直しの兆しが見えてきたのかなと感じている。こうした中、10月改編がスタートするが、今後も日々の視聴率と番組の将来性を早期に見極めて、視聴率の底上げを図っていきたいと考えている。
一、第2四半期のタイムセールスは、長引く景気の低迷を受けて、クライアントの間で固定費となるタイムを嫌う傾向があり苦戦している。4月改編でのレギュラースポンサーの大幅カロリーダウンもあって、前年実績を下回る見込み。一方、ローカルタイムはミニ枠を中心にセールスが比較的好調に推移し、予算をほぼ達成、前年実績を超える売上げを確保できそうだ。スポットは東京地区の投下量が前年比で、第1四半期は107%、第2四半期も109%と好調に推移、当社も上期は106〜107%の売上げを見込んでいる。上期トータルの総収入は前年同期比で94%程度と予想している。10月以降のネットタイムは改編作業が終了し、上期並のカロリーを維持できそうだ。単発では10〜11月の「世界バレー」、11月の「60周年ドラマ」という2つの大型単発に加え、去年はなかった1社提供の単発番組もいくつか決まっているので、去年以上の売上げを見込めそうだ。スポットは今後の経済動向にもよるが、ようやくゴールデン・プライムの視聴率が上がってきているので、シェアを拡大して前年以上の売上げを目指して頑張っていきたい。
(全文は2010/10/01発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)