テレビ朝日の早河洋社長は16日の系列24社社長会で要旨次のように挨拶した。
一、当社の第1四半期の業績は連結ベースで増収増益となった。第2四半期は営業ベースで順調に推移している。系列局の第1四半期の売上げはほとんどの局で前年を超え、7、8月も順調。下期は景気動向等が不透明だ。前から感じていることだが、広告主の広告戦略が固定費の削減傾向で、スポット重視型に舵を切り、インターネットなどデジタルデバイスの活用などをしているのがはっきりと出てきた。テレビ広告収入の確保については厳しい状況が続く。昨年は第3四半期の後半からスポットが回復して今年度に続いてきたが、100%超えができるかどうかが課題だ。
一、2点目はデジタル化について。関東地区はマンションなどの共同住宅やビル陰共聴の対応が遅れているので、アナログ側の画面をレターボックスにし、9月6日から常時スーパーを前倒しで実施した。これにより問い合わせが2〜3倍は増加した。系列局内でも当社を含めて9局が前倒し実施をした。今後の問題は、共同住宅・ビル陰対策・弱者対策・新たな難視に絞り込まれてきた。
(全文は2010/9/20発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)