
TBSテレビの石原俊爾社長は16日の「2010年秋季JNN社長会」で要旨次のような基調報告を行った。
一、一昨日、民主党の代表選挙が終わり、菅さんが当選を果たした。急速な円高、デフレ状況の中で政治空白が続いた訳で、ようやく為替介入に踏み切ったものの、先行き不透明感が続いており大変心配な状況だ。下期については広告市況の動向に細心の注意を払いながら機動的に対処できるよう、社内の各現場にお願いしているところだ。
一、今年2月くらいからスポットが全国的に回復基調となっているが、景気の先行きが不透明なことやエコカー補助金など政府の施策が一区切りとなることから、下期の広告需要予測を下方修正した金融機関の予測も出てきている。また、タイムについては、クライアントが効率化を重視、固定費を避けるという傾向が強まっており、回復の兆しは見えていない。
一、10月編成でも、営業が頑張ってくれているが、タイムは4月のカロリーを維持するのがやっとの状況だ。数年前から制作工程の見直し等、コストコントロールを徹底してきているが、今後の営業状況を勘案し制作コストの効率化を一段と進めているところだ。
一、4月改は6編の成果が出ておらず、各局の皆さまにご迷惑をおかけしている。10月編成については、視聴率を上げることが喫緊の重要課題であるので、苦戦している水曜を中心に大胆な改編を行った。毎日放送をはじめ各局の皆さんと共に頑張っていきたいと思っている。この秋に0周年企画として、橋田さんに書いていただいた「99年の愛ジャパニーズ・アメリカン」を5夜連続で放送するが、レギュラーの強化と共にこうした大型企画で上昇気流に乗せたいと思っている。
(全文は2010/9/20発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)

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