総務省の情報通信審議会情報通信技術分科会放送システム委員会は9日、V—Lowマルチメディア放送の放送設備に係る安全・信頼性に関する技術的条件(案)を取りまとめ、10月9日までの間、意見を募集することを決めた。
技術的条件は、V—Lowマルチメディア放送の放送局は、大規模な放送局は空中線電力500W超、中規模な放送局は3Wを超え500W以下、小規模な放送局は3W以下と分類。
番組送出設備の故障や大規模な放送局の放送停止等は広範囲に影響が生じることから、放送の停止等を未然に防ぐ、またはそれから即座に復旧させるための措置を求めることが必要。
中規模な放送局の放送停止等は、大規模な放送局の放送停止等と比して影響は小さいと考えられるため、故障検出の(やむを得ず故障等を直ちに検出・通知する機能を備えることができない場合の措置)を適用可能とし、耐震対策については、通常想定される規模の地震への対策のみを適用。
小規模な放送局の放送停止等は、その影響を及ぼす範囲が限定的であるため、主に事故の長時間化を防ぐための措置が必要としている。
なお、V—Lowマルチメディア放送については、放送の停止等の影響の及ぶ範囲を踏まえ、重大な事故の対象としては大規模な放送局の設備とし、放送停止の時間については、他の基幹放送と同様に、親局は15分以上、中継局は2時間以上とする。