TBSテレビの石原俊爾社長は29日の記者会見で、現況と今後の対応について要旨次のように語った。
一、視聴率は大変苦戦している。そうした中でサッカーWCは最高の57・3%を記録したことは有難かった。全般的には月〜木曜が苦戦、金〜日曜はまずまず。ドラマは「ヤンキー君〜」「新参者」ほか、7月ドラマもそこそこの評価。8月14日には単発の「帰国」、秋には60周年企画で5夜連続の「ジャパニーズアメリカン」などがあり、それをテコに頑張りたい。
ドラマの制作力は高いと思うが、バラエティでヒット企画を開発できると相当に変わる。10月改編はドラマを除きバラエティは8枠、水曜は全て改編する。期待している。バラエティで当たっているのは限られ、全局でみても色が同じように見える。多様化した番組を出していくこと、TBSらしい番組の開発、ステーションイメージに合った番組を出していくことが重要。視聴率は、かつての15%番組が13%と、視聴率の在り方も変わってきた。HUTの問題は調査しているが、デバイスの多様化、ハードの録画機能の向上、ワンセグ視聴などもあるだろう。テレビは広告媒体としての力、エンタテインメント力は大変大きなものがある。時代に合った番組を出していくことだろう。
(全文は2010/7/30発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)