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4月のドラマは堅調なスタート 2012年度タイムは前年超、スポットは前年並み TBSテ石原社長、一般紙会見で現況等語る
投稿日時: 04/26

 TBSテレビの石原俊爾社長は24日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、視聴率については、3月は月の平均で、全日、ゴールデン、プライム、いずれも3位に浮上することができた。4月に入ってからも、レギュラー番組は相変わらず曜日によってデコボコがあり、一進一退が続いている。ドラマは、「空飛ぶ広報室」が初回14%、2回目13・5%と好発進し、月曜の「確証」、金曜の「TAKE FIVE」も2桁に乗ったので、堅調なスタートがきれたと思っている。一方で、バラエティで低迷している番組については、テコ入れや企画変更など迅速な対応策をとるよう現場に指示しており、明るい兆しを確かなものにしていきたい。
一、スペシャル番組の目玉としては、大型プロジェクトの「テレビ未来遺産」が29日からスタートする。初回は「いのちの輝きスペシャル 生命誕生ドキュメント 夫婦の葛藤と決断 私どうしても産みたい!」と題し、妊娠・出産を通して、夫婦の苦しみ・喜び・希望のドラマを描いたもの。次回は5月下旬放送予定で、「いのちの輝きスペシャル」の第2弾の準備を進めている。
一、2012年度のテレビ営業収入は、タイムが前年を上回り、スポットはほぼ前年並みで着地する見通しだ。2013年度のネットタイムのレギュラーセールスは、2012年度下期並みとなりそうだ。単発セールスは、8月に今年度最大のイベント「世界陸上モスクワ大会」があり、大きな売上げを確保するべく営業現場が積極的にセールスに動いている。ローカルタイムは、「ニュース23」の後で放送している「永沢くん」などのミニ枠を中心にレギュラー番組が好調にセールスを終え、レギュラーベースでは2012年度下期の実績を上回る見通しだ。
一、スポットについては、3月の東京地区投下が当初の予想より下回り、続く4月のスポットも伸び悩んでいて、前年実績には届かない見込みだが、前年実績は震災の反動で売上げが大きくなっている経緯があるので、この先の動きも合わせて慎重に見ていきたい。ただ、6月は最新の見込み数字で前年実績に近い数字が出ているので、6月以降は前年実績を上回る状態ではないかと見ている。
一、舞台では、三谷幸喜と野田秀樹が初めてタッグを組む「おのれナポレオン」が好評。チケットは完売しているが当社としては初めてのライブヴューイングを予定しており、5月9日には全国20以上の映画館で生中継する。
一、展覧会イベントは、ミラノアンブロジアーナ図書館・絵画館所蔵「レオナルド・ダ・ヴィンチ展—天才の肖像」が昨日開幕した。「音楽家の肖像」のほか、ダ・ヴィンチが書き残した膨大なアイディアのスケッチが初公開となる。実は先週スタートした金曜ドラマの「TAKE FIVE」は、ダ・ヴィンチの窃盗団が登場するという筋書きであり、「展覧会とドラマのコラボ」ということで、ドラマに出演している唐沢寿明、松坂桃李が音声ガイドのナビゲーターを務めている。
一、海外番販は、「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」が、「MIPTV」が選ぶ「世界のテレビを変えた50作品」に選出されたが、「MIPTV」に先駆けて行われた官民連携イベントの「トレジャー・ボックス・ジャパン」では、当社の「炎の体育会TV」のフォーマットが注目を集め、会場は立ち見も出て、入口を閉鎖したほどの大盛況だった。
一、サカスについては、今年も「夏サカス」を7月13日から開催する。今回は「おもてなし」をテーマに、番組特選のグルメブースや体験型番組アトラクションなどを並べる予定だ。「リアル脱出ゲーム」もサカス広場で楽しめるので、ぜひ足を運んでいただきたい。
一、東京スカイツリーへの送信所移転については、NHKと在京民放5社が揃って、積極的に周知徹底を図っている。今月に入ってから集中的に受信テスト放送を行っているし、それに加えて当社でも情報番組などでスカイツリー移転企画を放送するなどして、全力を挙げてPRに取り組んでいる。目標通り5月中に移転できるよう、できる限り努力をするよう各現場に指示している。
一、入江清彦TBSラジオ&コミュニケーションズ社長=4月改編の改編率は25%。ナイター中継は昨年と同じく火曜〜金曜がレギュラー編成。平日午後10時から「〜発信型ニュース・プロジェクト〜荻上チキ・Session—22」がスタート。荻上氏は前番組「Dig」の出演者でもあり安定感がある。新たな聴取層の拡大に結びつくことを期待している。平日早朝4時からは当社のベテランアナウンサーが日替わりで出演する「ラジオパープル」が始まった。
 5月4日午後8時から三國連太郎主演のラジオドラマ「もみの木の物語」をオンエアする予定。
 経営状況は2013年度も楽観できないが、全社を挙げて収支改善に取り組み、増収増益を目指す。






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