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「新しい時代の新しいテレビ」をつくる=テ朝日早河社長、年頭挨拶要旨
投稿日時: 01/07

テレビ朝日の早河洋社長は4日、要旨次のような年頭挨拶を行った。

一、去年、私たちは54年の歴史の中で初めての快挙を成し遂げた。年間視聴率でついにプライムトップを勝ち取った。ゴールデンは惜しくも0・1ポイント差で2位だったが、これも開局以来初めてのことだ。全日も2位、プライム2は8年連続で1位だった。
一、私たちの競争相手は、民放テレビが始まって以来60年もの間、交互にトップの座を奪い合っており、豊富な成功体験を持っている。2012年、当社がその一角に食い込めたことで、我々の歴史に新たな1ページを刻むことができた。
一、当社は将来「日本でトップグループのコンテンツ総合企業」になることを目指している。コンテンツを核としたビジネスにおいて、日本有数の収益力を誇る会社に成長したいという意志を全社員で共有し、「デジタル5ビジョン」という経営計画を作り上げた。2011年度から2013年度までの3カ年は、そうなるための基盤を完成させる期間と位置づけている。
一、経営計画の最終年度をソフト面で後押しするのは、開局55周年を記念した一連のスペシャル番組やイベントであり、インフラ面で後押しするのは、当社の第2の戦略拠点「ゴーちゃんスクエア」の完成だ。視聴率・広告収入・広告外収益をさらに底上げするためにも、開局55周年記念期間に送り出す特別番組や記念イベントは何としても成功させなければならない。55周年企画、「ごーちゃんスクエア」の完成という2つの追い風を受けて、経営計画の最終年度は必ずや成功裡に終わると確信している。
一、当社は今、民放キー局の中で独特な、しかも優位なポジションを築いていると思う。過去10年以上にわたりプライム2で成功した番組をプライムに送り出すという戦略を堅持し、結果として多くの若年層の支持を取り込むことに成功した。同時に中高年層の厚い支持も得続けている。少子高齢化社会の中では、限られた階層だけを狙うのではなく、若者から高齢者まで幅広い階層の支持を得られることがこれまで以上に大事になる。当社にとっては絶好の勝機だと言える。自信を持って独自のポジションを築いていこう。
一、今、スマートフォンやタブレットの普及、スマートテレビの出現で「視聴者の目が放送から他のサービスに奪われる」と言う人がいる。しかし、そういう状況は、私たちの前にまだまだ成長フロンティアが広がっている、と捉えるべきだろう。マルチスクリーンの活用、ソーシャルメディアとの連動、動画配信などに真剣に取り組むことで、テレビ放送のメディア価値をより高め、新たなビジネスチャンスを産み出していけると確信している。
一、座して待つより、やるべきことの優先順位を決め、トライアルを積極的に実施し、外の力が必要であれば、自前にこだわらず、どんどん協業していく。とにかく「新しい時代の新しいテレビ」をつくるのは私たちテレビ朝日だという気概を持って仕事に取り組んでいただきたいと思う。今年は「日本でトップグループのコンテンツ総合企業になるための基盤を完成させる」年、まさに正念場の年だ。






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