TBSラジオの入江清彦社長はじめ幹部は19日の記者会見で、現況と今後の対応について要旨次のように語った。
▽入江清彦社長=昨年は大震災でレーティング面でもラジオメディアが再認識されたが、今年はセッツインユースが下がりはじめた。先頃の東北地方の地震、中央道の事故などがあり、ドライバー向けの安全情報を伝えた。地域情報としてのラジオ、全体に吹く風は厳しいものもあるが、新規リスナー獲得に全社で取り組んでいる。営業的に多少上向きだが、来年は良くなって欲しい。
1973年から出演していただいた小沢昭一さんが亡くなった。体調の問題があり、傑作選ということで放送してきた。ラジオを代表する番組が消えるのは淋しい。12月29日に追悼番組を放送する。年末始は例年通りの番組を予定。「レコード大賞」「ニューイヤー駅伝」「天皇杯サッカー」など。
衆議院選挙では8時間の特番を組んだ。radikoの平均シェアは37・4%、最高は51・73%と1位だった。また、iTunesの今年のベストに多数のTBSラジオ番組が選ばれた。
営業的には11月は復調、タイム、スポットとも予算、前年比100%を超えた。
▽浅井敬取締役営業統括局長=11月はタイム108・6%、スポット100・5%でともに100%超は今年度初。年末始営業は好調で12月のタイムは100%超の見込み。スポットは厳しい。BS―TBSと連動し、5口限定でスポット企画を展開。BSは30秒25本、ラジオは20本、パーソナリティの生コマ4本で400万円。アートネイチャーが決定、引き合いは良い。マルハンドリームカップは23日に福岡ヤフードームで決勝戦。「のぼうの城」は17日現在で興収26億900万円、22日から「大奥」が公開。草月ホールのイベントも行う。