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今年は1年を通じトップ争いができ収穫の多い年=来年は「デジタル5ビジョン」の最終年で開局55周年−テ朝日早河社長、懇談会で今年の総括と来年の対応語る
投稿日時: 12/14

 テレビ朝日の早河洋社長は12日の懇談会で今年の総括と来年の対応などにつき要旨次のように語った。
一、年間の視聴率争いは、あと残り2週と5日。ゴールデン・全日は日本テレビのトップは確実だが、プライムは11日まで当社が12・4%に対し日本テレビが12・2%と0・2ポイントリードしている。
一、日本テレビは最後の2週間は強力なスペシャル番組を揃えており、差は縮まると思うが、当社も実績のあるバラエティスペシャル等を編成しているので、逃げ切れるよう頑張っていきたい。結果は年明けまでわからない状況だ。
一、この1年、言い続けてきたことは、我々はチャンピオン経験のないチャレンジャーに過ぎない、ということ。だから積極的、攻撃的に攻めない限り勝ち目はない。年間の闘いが終わってもこのスタンスは変えない。
一、ここへきて、雑誌や新聞メディアで当社あるいは番組が取り上げられることが多いが、中でも日経エンタテインメントの「2012ヒット総まくり」で当社が大関に番付けされた。東の横綱AKB48、西の横綱嵐に次ぐ評価で正直面はゆいが、当社の元気さを示す大変嬉しい特集記事だった。
一、来年は「デジタル5ビジョン」の最終年でかつ開局55周年イヤー。各局も周年を迎えるが、今の流れを止めないよう、あらゆる手を打って、チャンピオン経験がある局に食い下がっていく覚悟だ。
一、いずれにせよ、2012年は当社にとって1年を通じトップ争いができたことなど、いろいろな意味で収穫の多い年だった。奮闘努力した社員、関係スタッフを誇りに思う。
一、視聴率はGRPがしっかり確保できたということで、営業的に後押しになっている。上期のスポットシェアは21・7%で20年間で最高の半期シェアを獲得した。11月は営業全体で予算をクリアし、スポットは前年を超えて、シェアも大幅にアップした。12月は営業全体で前年・予算ともに上回っている。第3四半期は営業全体で予算をクリアする見込み。年末年始セールスは概ね順調で、バラエティ 
                    (朝1)続かの評価が高い。
一、「デジタル5ビジョン」の最終年となる来年の目標は売上高2500億円、営業利益125億円を掲げ、視聴率はプライムはトップ、全日はトップグループを掲げているが、1年前倒しでそのレベルに近づいている。
一、遡れば、社長に就任した翌年、1年間かけて「Vプロジェクト」を全社員と議論した。社員が意識、価値観を共有したことが大きい。2011年度にその議論の上に「デジタル5ビジョン」を設定した。インターネットの時代、メディアの激変期でもあり、自分たちの方向性が見えないと闘えない。価値観が揃っていないと一定の方向に向かっていくことができない。プライムトップを獲ろうということで、現場に共有感があったと思う。それを支える管理部門などが応援する雰囲気ができた。そういうベースの上にモノづくりの集団が乗っていると考えている。これに加えてスポーツ物件が当たり、良好な番組を築けたかなと思う。
一、西麻布のビルは12月3日に上棟式を終えて、名称は「ゴーちゃんスクエア」とした。予定通り工事は進んでいる。タワーは関連会社と本体の補完スペース。ホールについては、プロジェクトチームができていて、2013年秋のオープニングに向けてイベントなどの原案を作成中である。
一、コンテンツの海外展開については、「忍者ハットリくん」はインドの制作会社が26本を制作しCMを付けて放送。18カ国への海外番販が決まっている。これを逆輸入して国内番販を展開する。また、「ロンドンハーツ」のコーナーは10カ国目のインドネシアでのフォーマット販売が成立した。
一、韓国のケーブルテレビは4局とも予想していたよりも厳しい船出になっているようだ。局の認知度が韓国国内で浸透していないことがある。当社が関連しているJTBCはコスト削減とコンテンツで何とか上昇するきっかけを掴もうとしている。
一、その他事業の優等生は「相棒」、「アメトーーク」、「ももいろクローバーZ」で、「ももクロChan」には社長賞を贈った。






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