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今年は新3か年経営計画がスタートした年=下期の受信料値下げによる減収は217億円の見込み−NHK松本会長、一般紙会見で現況等語る
投稿日時: 12/10

 NHKの松本正之会長は6日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。

一、今年は新しい3か年経営計画がスタートした年。経営計画では、「公共」、「信頼」、「創造・未来」、「改革・活力」という4つの重点目標を掲げた。その達成状況について、NHK独自の14の指標を設け、視聴者の「期待度」とその「実現度」の差で推し測る新たな取り組みを行っている。
一、7月の世論調査では、指標のうち「公正・公平」や「迅速・正確な情報提供」など、期待度が高いものでは実現度の評価も高かった。一方で、期待度は小さくても、NHKの使命や役割として必要なものは、質を高めるなどして実現度の向上に努力していく。
一、10月には、受信料の値下げを実施した。歓迎する声とともに、番組の質が低下するのではないかという声もいただいたが、公共放送として質の高い番組を作り続けていく。受信料収入は大きく減るが、引き続きプロジェクト810など全職員が一丸となって増収に努めるとともに経費削減を進めていく。
一、放送については、夏のロンドンオリンピックでは、デジタルメディアもフル活用して、日本選手の活躍を中心に魅力を十分にお伝えできた。スーパーハイビジョンによるパブリックビューイングを東京やロンドンなどで実施し、高臨場感の映像などにも多大なご評価をいただいた。
一、また、内外の政治や経済情勢が難しくなる中で、NHKスペシャルの大型シリーズを編成した。防災や東日本大震災からの復興を見つめるシリーズのうち、9月1日に放送した「釜石の奇跡いのちを守る特別授業」は、親子で防災を考える場を提供することができたと思う。
一、10月からスタートした後半期編成も順調。連続テレビ 
小説「純と愛」は「朝ドラ」には見られないちょっと型破りなヒロインの今後の成長ぶりを楽しみにしている。大河ドラマ「平清盛」は、あまり描くことのなかった平安時代を、デジタル技術を駆使するなど新たな手法に挑戦した。歴史ファンからの評価もいただけたと思う。
一、Eテレでは、幼児向け番組「おかあさんといっしょ」、「いないいないばぁっ!」で字幕放送を開始。聴覚障害のある母親から「親子で楽しめるようになった」という反響が寄せられた。今後も人にやさしいサービスの強化に積極的に取り組んでいく。衛星波も好調を維持し、BS1ではスポーツ中継がよく見られた・
一、間近に迫った衆議院選挙の報道については、今回の選挙は、今後の政権の枠組みが問われる見通しで、都知事選挙も重なって関心は高いと思う。総合テレビを中心に、きめ細かく開票速報を行うほか、政局の動きも随時取り上げ、視聴者の関心に応えていく。
一、第4期末までの契約総数増加は、年間累計44万8000件で、年間計画45万件に対する達成率は99・6%の見込み。衛星契約は59万9000件の増加で、年間計画72万件に対する達成率は83・1%。いずれも堅調に推移している。値下げに向けた前倒しでの契約確保の努力や、値下げ後も営業現場を含め、全職種がプロジェクト810などで一丸となって努力している成果と考えている。しかし、今後は、値下げの減収影響で厳しい状況になり、下半期の値下げによる減収は217億円(税抜)と見込んでいる。さらに、例年2月から3月は転居する方が増え、契約総数は減少する。引き続き全局をあげた取り組みを進め、値下げの減収影響をカバーしていく。
一、「紅白歌合戦」の出場歌手50組は、いずれも実力・実績ある方ばかりで、楽しみなラインナップになった。今年のテーマは「歌で会いたい」で、出場歌手の皆さんの素晴らしい歌唱や華やかなステージングを通して、見ている方々が新しい感動に出会えるような紅白になることを期待している。
一、ラジオをネットに同時配信する「らじる★らじる」は、去年、難聴の補完対策と試行的な実施ということで始めた。今回も同じ条件のもと、大阪・名古屋の大都市圏と、被災地の宮城県の県域放送で追加申請をした。






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