TBSテレビのメディアビジネス局ペイテレビ事業部(谷口潤一部長)の2012年度上期概況・下期対応は次の通り。
〈CS事業〉TBSチャンネル1(旧TBSチャンネル)は、2012年7月に開局10周年を迎え、同時に東経110度CS放送でHD化を完了した。これに合わせて強力なコンテンツを積極的に投入した結果、2012年9月末の加入者数は約617万件(前年同期比約4%増、25万件増)となっている。
具体的には7月に開局10周年の記念番組として「JIN?仁?完結編」をCS初放送。8月に「2012DREAM CONCERT」を放送。12月29日には「2012BS歌謡大祭典」を独占生中継する。また、東経110度CS放送のHD化を記念して7月からオリジナル番組「世界癒しの旅シリーズ」をスタートした。
2012年10月1日に東経110度CS放送でTBSチャンネル2が開局した。「スクール・ウォーズ」、「スチュワーデス物語」、サインはV」、「時間ですよ」などのドラマをラインアップ。オリジナル番組「ナマイキ!あらびき団」もスタートした。これにより、CS放送は3チャンネルとなり、豊富なコンテンツを幅広く提供できる体制が整った。
TBSニュースバードの2012年9月末の視聴世帯数は約753万件(前年同期比約2%増、18万件増)となっている。2012年度は、引き続き震災・原発関連の生中継を強化し、一方で、「3分11秒のメッセージ」といった被災地のドキュメンタリー番組を積極的に放送した。この番組は「スカパーアワード2012」のニュース賞を受賞した。
なお、2012年4月からスマートフォン向け放送局「NOTTV」のニュースチャンネルでサイマル放送を行い、リアルタイムニュース番組を提供している。
〈VOD事業〉TBSオンデマンドは2010年10月から開始した地上波新作ドラマの先行配信をさらに拡大。地上波の連続ドラマ「イロドリヒムラ」を毎回本放送3日前から有料配信。定額見放題サービス(SVOD)の会員の総数は200万人弱となっている。
また、映画「麒麟の翼?劇場版・新参者?」の配信を10月27日からスタート。この作品からiTunesでの配信サービスもスタートした。
さらに、すでにスタートしていたJNN系列局が保有するコンテンツの配信に関して、毎日放送、中部日本放送、RKB毎日放送に続き、11月からは北海道放送制作のドラマの配信をスタートし、「うちのホンカン」シリーズ全6作の配信を開始した。
このように、配信コンテンツの充実に努めた結果、過去の名作ドラマや音楽ライブのオリジナルコンテンツなどと合わせて、現在約900タイトル、5000本を有する国内有数のサービスとなっている。