TBSテレビのメディアビジネス局コンテンツ販売事業部(吉田尚子部長)の2012年度上期概況・下期対応は次の通り。
〈海外番組・映画販売〉
2012年度上期の海外売上げは前年同期比110・1%、予算比102・7%となった。今年度の大きな動きとしては「SASUKE」のフォーマット販売で現地版制作がさらなる広がりを見せている。
アジアでは、昨年のマレーシアに続いてシンガポール現地版が制作され好評。また、アメリカ版の「American Ninja Warrior」シーズン4は、史上初めて地上波NBCとケーブルG4で放送され高い視聴率を維持した。さらに、ヨーロッパ版制作については、オランダの制作会社エコーラインと合意し、来年度の制作開始を目指す。
「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の「おもしろビデオコーナー」の米版「Americas Funniest Home Videos」も放送23年目に突入し放送500回を達成した。
映画では、「麒麟の翼」、「けいおん!」が引き続き好調。「のぼうの城」はさらなる販売に取り組む。ドラマでは「ATARU」、「南極大陸」、「美男ですね」の実写販売の好調に加えて、「ママはアイドル」のリメイク権が販売されるなど全体の売上げに貢献した。
海外番販では、これまでのツイッターに加えて、9月からフェイスブックの運用を開始しており、ソーシャル系情報ツールによる海外への情報発信を強化している。
〈国内衛星放送番組・映画販売〉2012年度上期の国内のCS/BS番販の売上げは、「世界遺産3D」などの好調な販売を受けて、予算を上回る売上額となった。下期は、「世界遺産3D」の販売が見込めないことや、例年順調に売り上げていたゴルフ番組販売が厳しいといった要因から、売上げ予算を達成できるかどうかの正念場となるが、今後も販売可能なコンテンツを増やすなどの基盤整備を進めながら、予算達成を目指すとしている。