日本テレビ、TBSテレビ、フジテレビ、テレビ朝日、テレビ東京、NHKの在京テレビ6社は22日、東京スカイツリーへの送信所移転について記者会見を行った。
6社は2003年12月に東京タワーからデジタル放送を開始したが、現在、東京タワー周辺は、高層ビルなどが多く立ち並び、地デジやワンセグを十分に視聴できない地域がある。
このため、送信所を現在の東京タワーから東京スカイツリーに移転することにより、固定受信の受信環境が改善されるだけでなく、緊急災害時に欠かせないワンセグ放送を安定受信できるエリアも大幅に拡大する。
送信所を移転してもほとんどの世帯では、従来どおりそのまま良好に受信できるが、一部の世帯では事前に受信対策が必要な場合もあると想定している。
6社は事前の対策として、移転前に東京スカイツリーからの試験放送を実施し、受信対策を行ったうえで、送信所を移転する。
試験放送は2012年12月22日から2013年1月下旬まで(12月29日を除く)の毎週土曜午前4時58分から5時までの2分間。地上テレビジョン放送7波(NHK教育を含む)の放送を一定時間東京タワーから東京スカイツリーからの放送に切り替え、その間、視聴者に7波の受信状況を確認してもらうとしている。
試験放送により受信障害の影響の出た世帯に対しては、専門のコールセンター「東京スカイツリー受信相談コールセンター」(電話=0570?015?150)を設置しており、受信相談に対応する。
なお、東京スカイツリーへの送信所移転は2013年5月頃を予定している。
▽豊中俊榮TBSテレビ常務=安心して放送するためには、新しい地震に強い塔に移転することが最良だと考えている。各家庭の受信状況が違うのでどのくらいの障害が起きるのか把握していない。試験放送は早朝だが、視聴者の方にご協力をお願いしたい。
了か