J-WAVEの斎藤日出夫社長は14日の記者会見で現況と今後の対応などにつき要旨次のように語った。
一、当社は来年10月1日に開局25周年を迎える。来年1月1日から12月31日までの1年間をアニバーサリーイヤーとして様々な特別番組やイベントを展開していく。
一、6月28日に社長に就任して以来、「J-WAVEをもっとJ-WAVEにしたい」と言ってきたが、ブランド力をもっと高めていきたいということ。これを具現化したものが25周年の企画である。25周年のコンセプトは「感謝」と「新規リスナーの獲得」。コミュニケーション・テーマは「Creating the new standard」で、2013年、我々は初心にかえって新しい提案を世の中に発信していきたい。ロゴマークは小杉幸一氏にお願いし、折り紙をモチーフにしたデザインにしている。25周年を機に、J-WAVEの存在を世の中に広くアピールし、新規リスナーの獲得に努めていきたい。
一、レーティングは13日にビデオリサーチの10月度の結果が発表されたが、12〜69歳男女のセットインユースは前回から0・2ポイントアップの6・3%だった。
一、当社にとって、今年最大のハイライトは、東京スカイツリーから電波を発射したこと。これにより、都心部、東京西地区の受信環境が改善された。若い世代がラジオを聴かなくなったことのひとつに「電波が途切れる」という意見があったが、当社は一応対応できた。
▽V-Lowは民放連が各社にアンケート調査
一、V-Lowマルチメディア放送については、昨年の今頃、民放連が各社の参入意識調査を実施した。その後、各社の経営状況の変化を踏まえて、ハードに対する設備投資を目安に、現在アンケート調査を行っている。11月28日が締め切りだが、当社は昨年と同様に参加する方向で検討している。