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営業利益はコストコントロールなどで約10億円上振れ=下期のスポットの見通しはマイナス4・5%に−TBSHD武田専務、第2四半期決算説明会で語る
投稿日時: 11/12

東京放送ホールディングスは8日に2013年3月期第2四半期決算説明会を開催した。出席者は武田信二専務、加藤嘉一取締役、難波一弘取締役。参加者は約70名。

武田信二専務は要旨次のように語った。

一、上期の連結売上高は1724億円、営業利益は48億円でともに前年同期を上回った。業績予想との比較では、売上高は届かなかったが、営業利益はコストコントロールの効果などで10億円近く上振れた。一方、投資有価証券評価損を87億円計上したことなどから、最終段階では59億円の純損失となった。
一、通期の業績予想だが、市場環境の変化を鑑みて、下期のスポットの見通しをマイナス4・5%へと引き下げた。これにより、通期の連結売上高も予想を下方修正するが、利益については、グループ全体でコストコントロールを徹底し、しっかりと確保していきたい。
一、5月の決算説明会で示した当社グループの「3つの課題」の進捗だが、まず「放送事業の強化」については、残念ながら上半期の視聴率は前年実績を下回った。こうした状況で迎えた10月の番組改編では、レギュラー番組、中でもバラエティ番組の強化を図った。曜日ごとの視聴者の特性、視聴スタイルに対応する戦略的なラインナップを構築することを目指し、その結果として、多彩な内容の番組が揃うこととなった。
一、また、テレビの新たな魅力の開拓にもチャレンジしている。その筆頭が、地上波放送とスマートフォンやパソコンとの連携、所謂「セカンドスクリーン」と呼ばれるもので、9月に放送した「オールスター感謝祭」などで本格的な運用に挑んだ。さらに先月、「番組をデジタルで盛り上げよう会議」を立ち上げ、デジタル技術を活かした番組制作を推進する体制を整えた。
一、「収入源の多角的拡大」については、アジアとスマートフォンがキーワード。アジアでの展開としては、先月、東京のファッショントレンドにスポットを当てたレギュラー番組をシンガポールでスタートした。番組と連動したEコマースの展開も狙っている。スマートフォン向けビジネ続かスでは、日本経済新聞社とのコラボによって新しいサービスがすでに始まっている。
一、「グループ全体の収益力向上」については、先月、技術系の関連会社2社を「TBSテックス」に、ラジオ系の関連会社2社を「TBSプロネックス」にそれぞれ統合した。これは、放送セグメントのコスト競争力向上を狙ったもので、今後もグループ会社の再編について、合理化、効率化の観点から検討していく。






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