フジテレビの豊田皓社長は10月26日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、10月に入り特番週で10月1日週にプライム1冠を、10月15日週にゴールデン、プライムの2冠を獲得した。視聴率は現状3位だが、若年層からの支持は得ている。少しずつ改善されてきていると思うので、今後も精密な分析を行い、チャレンジャーの立場で、フジテレビらしいオリジナリティに溢れた新たなタイムテーブルを作り、再生を目指していきたいと考えている。
一、各局ともに、近年3時間枠・4時間枠の長尺番組が飛躍的に増えており、2時間枠が視聴者にとって当たり前に見えるほど、番組の「長尺化」、「大枠化」が顕著になってきている。番組内容の分析・強化とともに、「今」の時代に即したタイムテーブルの研究・分析を行い実行していきたい。
一、9月が確定し、ネットタイムは前年比103・6%、ローカルタイム101・6%、スポット91・5%でトータル97・8%。第2四半期はネットタイム104・7%、ローカルタイム99・7%、スポット91・1%でトータル98・2%。上期はネットタイム103・0%、ローカルタイム101・7%、スポット104・7%でトータル103・7%でそれぞれ確定。10月改編のレギュラー番組は順調だが、スポットはやや苦戦している。
一、「踊る大捜査線THE FINAL」は10月25日までで動員434万人、興行収入55億円。地上波でもサポート体制をとり、20日に「踊る大捜査線the movie」、26日に「容疑者・室井慎次」、11月3日に「交渉人・真下正義」を放送。「BRAVE HEARTS 海猿」は10月25日までで動員575万人、興行収入72億6000万円。
上野の森美術館で8月4日から開催している「ツタンカーメン展」は10月25日までの83日間で59万3923人のお客様にご来場いただいた。10月21日に大阪・東京合わせて総来場者150万人を突破した。25日までの累計は152万7053人。
一、フジテレビオンデマンドは、7月クールも全てのドラマで見逃し配信を行った。中でも月曜9時の「リッチマン、プアウーマン」は大変好調で、本店配信では過去すべての見逃しドラマの配信開始から3か月間の売上額で過去最高となった。一方、新作映画公開効果で、9月より配信を開始した「踊る大捜査線」関連のテレビドラマアーカイブも好調に売上げを伸ばしているほか、単発バラエティのシリーズ「逃走中」、「戦闘中」なども継続して売れている。