テレビ東京の島田昌幸社長は10月25日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、上期の視聴率はゴールデン6・5%で前年比プラス1・0ポイント、プライム6・2%でプラス1・0ポイント、全日2・9%でプラス0・4ポイントだった。3部門とも前年同期を上回っているが、まだまだ道半ばといったところだ。しかしながら、少しずつ勢いがついてきて、手応えが出てきた。
一、10月クールの滑り出しも今のところ好調で、第3週終了時(?10月21日)の視聴率がゴールデン6・7%で前年比プラス0・4ポイント、プライム6・3%でプラス0・3ポイント、全日2・8%でプラスマイナス0・0ポイントだった。10月19日にスタートした新番組「お金がなくても幸せライフ がんばれプアーズ!」は初回視聴率7・5%と堅調にスタート、10月16日からの新番組「ペット大行進!ど?ぶつくん」もまずまずのスタートだった。
一、11月30日?12月2日には、今年も「柔道グランドスラム東京」を3日連続で放送する。メインキャスターには今年で3回目の小泉孝太郎、ゲスト解説は吉田秀彦。会場は今年から代々木国立競技場第一体育館になった。この大会を通じて柔道の再生を図るべく、全力で盛り上げていきたいと思う。
一、また、今年の大晦日はボクシングトリプルタイトルマッチを放送する。去年の大晦日もボクシングのダブルタイトルマッチを放送し、当社としてはまずまずの視聴率を獲得した。年末の厳しい時間帯だが、今年はトリプルタイトルマッチとさらにスケールアップし、視聴率にも期待をしているところだ。
一、なお、新春ワイド時代劇の正式タイトルが「白虎隊?敗れざる者たち」に決定した。また、主題歌については加藤登紀子の書き下ろし「風歌 KAZEUTA」に決まった。1月2日午後5時から一挙7時間の放送で、撮影も順調に進んでいる。
一、9月は、タイムが前年同期比プラス2・2%、スポットはプラス1・1%、タイム・スポットの合計でプラス1・9%だった。スポットはやや厳しさが出てきており、東京地区は前年に届かなかったようだが、そんな中、当社は何とか踏ん張ったと言える。しかし、この先は相当厳しくなりそうな状況だ。外部環境の好転ばかりを頼みにせず、新しい顧客開拓も含め、対応を検討しているところだ。