TBSラジオの入江清彦社長はじめ幹部は24日の記者会見で、現況と今後の対応について要旨次のように語った。
▽入江清彦社長=9月は営業収入でスポットは堅調ながらタイムは相変わらず厳しく、予算、前年を大きく下回り、営業利益ベースでは残念ながら今期初めての赤字となった。4〜9月の上期トータルでも、営業収入ではスポットは予算、前年をクリアするもののタイムの不振、また事業部門での収支も好転せず、減収減益となった。下期は多少タイムが積み上がっているが、逆にスポットは前年クリアが厳しくなっており油断できない状況が続いている。
10月に組織変更を行った。今まで4局2センターであったが、3局とし、R&Cの適正な規模にあわせスリムな組織にした。また、経営と現場の距離を近くし、ラインの権限と責任を明確にすることも目的の一つ。新たに発足した制作会社「TBSプロネックス」と、今まで以上に、パートナーシップを高めてより良い番組作りに励みたいと思っている。
先週は10月の首都圏ラジオの聴取率調査ウィークであった。TBSラジオでは連続首位の記録を継続中であるが8月は1・1%と過去最低のレベルであり、ラジオ全局のセッツインユースも過去最低の6・1と大変厳しい結果であった。何としてもこの低下傾向を食い止めたい。今回、ナイターゾーンではクライマックスシリーズ1試合、ファイナルステージ巨人VS中日5試合を完全生中継した。巨人と日本ハムの日本シリーズも完全中継する予定。月改編はナイターゾーンが中心で、新たなパーソナリティーも多く、まずはTBSラジオの新しいファン獲得に貢献してくれることを望みたい。
▽浅井敬取締役営業統括局長=事業では映画「のぼうの城」を11月2日に公開。マルハンドリームカップ決勝は12月23日に福岡ドームで開催。舞台「ふるあめりかに袖はぬらさじ」は券売95%で終了した。
(全文は2012/10/26発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)