NHKと民放連は8日、「NHK・民放連音声メディアの将来に関する意見交換会」の中間取りまとめを公表した。
「NHK・民放連音声メディアの将来に関する意見交換会」は、ラジオ媒体の将来のあり方について意見交換する場として、今年2月15日に発足、これまで5か月近くにわたって検討を続けてきた。
中間取りまとめは、半年間の会合で両者が抽出した「若者を中心とするラジオ離れ」、「端末普及を含む送受信環境整備」、「地域の安心安全に向けた災害時の放送対応」、「デジタル環境の中での新たなサービス」などの共通課題の論点の検討経過の詳細とその整理、さらにNHK85年、民放60年の音声放送の経験と実績を礎とした「デジタル時代の音声メディアのあり方」の模索への第1歩とも言える「課題へのNHKと民放連の共通認識」及び「それら課題克服への双方の基本的合意」を示すものとしている。
具体的には、アナログラジオの抱える課題の抽出とその対応案検討では、「民放ラジオ経営の推移と将来」、「NHK/民放からみるラジオの接触の推移と現状」、「日米英のラジオ聴取行動比較」、「AM・FM民放ラジオの送信設備を中心とした機器更新問題」、「AM・FM民放ラジオ/NHKの混信・難聴の現状と対策」、ラジオ受信機の世帯普及状況と利用状況」、「民放ラジオのデジタル伝送の現状(IPサイマルラジオを中心に)」、「NHK/民放ラジオの災害への取組み」など。
(全文は2010/7/9発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)