文化放送の三木明博社長は16日の記者会見で今期推移などにつき要旨次のように語った。
一、上期の総収入は37億98百万円で前年比100・5%。前年に比べ20百万円ほど増えている。内訳は放送制作収入は22億10百万円で102・8%。62百万円ほど増えている。経常収支は前年は3億47百万円のマイナスだったが2〜3億円改善すると思っている。
一、下期がスタートしたが、改編セールスは何とか前年並みになるのではないかと思っている。特番、期中セールスを上積みして予算達成に近づけていきたい。
一、一方で、景気の減速感がはっきりしてきた。個人消費についても翳りが見えてきて、下期は不透明感がある。支出面の効率化を進めていきたいと思っている。
一、来年度以降の予算編成に着手しなければならないが、民放連研究所は2013年度のラジオの営業収入は1・2%減と予測しており、厳しい見方が続いている。
一、ラジオ放送事業の在り方について、収入面、支出面のみならず人員の配置などを含めて抜本的な再検討に着手している。状況変化のスピードが早く、ここ数年は1年ごとに目標を立てながらやってきたが、ここにきて少し下げ止まり感が出てきたので、これをベースにして収支構造などを考えたい。
一、11月3日に開催する「浜松町グリーン・サウンドフェスター浜祭〜」は、環境の厳しい中、直接見て、触れてもらい、身近に感じてもらうもので、非常に意味があると思う。今回も来ていただいた方の期待を裏切らないように準備を進めている。また、地域との一体感を感じていただき、協賛していただいている各社の皆さまに当社の持つ集客力、パワーを直接感じて、ラジオの魅力を再発見していただきたい。