WOWOWの和崎信哉社長は8日の記者会見で現況と今後の対応などにつき要旨次のように語った。
一、6月23日の第26回定時株主総会で2010年度の新しい体制が確定した。私が引き続き社長を務めさせていただくことになった。今年度は「第2の創業」に向けた土台作りの年と位置づけているが、当社の新しい形を作っていきたい。
一、7月1日付で組織改正を行った。基本的には、編成局と制作局の統合を行い編成制作局にした。来年10月から3チャンネル、フルハイビジョンの新たなテレビ局に生まれ変わる。この1年で編成、制作の充実、迅速な意思決定が現場に求められている。これが大きな1点目。
一、また、制作部をドラマ制作部と制作部の2つに分けた。ドラマWがそれなりの評価をいただいているが、ドラマの量的拡大を含めた充実を図っていきたい。制作部のさらなる充実がないと2011年はうまくいかないと思う。
一、もう1点は、マーケティング局の大きな変更を行い4部体制にした。ここにお客様に関わる業務を一体化した。情報通信の進歩に対応しながら、お客様に対応していきたい。
一、6月14日の衛星放送協会の総会で会長に選任された。多チャンネル市場、有料放送市場の向上のために汗をかくべきであろうと思いお引き受けした。
一、6月の加入状況は4354件の純減。想定内の数字であるが、あえて減っている理由を言えば、6月はコンテンツの支持を得て健闘したが、ワールドカップが国民的に盛り上がり、新規加入という面では影響を受けたと思わざるを得ない。しかし、幸いなことに、ワールドカップに出場している選手で、リーガ・エスパニョーラの選手が世界的に大活躍した。リーガ・エスパニョーラを放送する当社としては、非常に大きなプラスをいただいた。
(全文は2010/7/9発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)