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レギュラー番組の「基礎体力」の強化が急務=上期のスポットは前年比107%の見込み−TBSテ石原社長、一般紙会見で現況等語る
投稿日時: 09/28

TBSテレビの石原俊爾社長は26日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。

一、上期の視聴率は残念ながら前年上期の平均をやや下回る状況だ。特にゴールデン・プライムの平均が2桁に届いておらず厳しい状況だ。原因としてバラエティ番組などがロンドンオリンピックの影響を受けてしまったことなどもあげることができるが、何よりもレギュラー番組の「基礎体力」の強化が急務と考え、企画内容の強化を指示しているところだ。
一、10月改編では、オリジナリティに富んだ話題性のあるバラエティを新たに加え、より多彩なラインナップを目指し、ゴールデン・プライム帯で50%近い大幅な改編を行った。マーケティング調査を基に曜日ごとの視聴者の特性に応じたラインナップを組んだ。曜日ごとのカラーをはっきり打ち出しながら、視聴率の向上を目指していきたい。
一、ロンドンオリンピックは、日本選手が38個と過去最多のメダルを獲得するなど大いに盛り上がった。当社は男女のサッカーやバレーボールなどを放送し、平均視聴率は民放2位という結果だった。また、今回は「ソーシャルメディア五輪」と呼ばれた大会でもあった。民放でもNHK同様、ネット配信を行ったが、まだネット配信自体がビジネスとして成り立つ段階には至っていない。ネットと放送の相乗効果という新たな可能性は見えてきたが、今後さらに研究していく必要があると思っている。
一、上期のタイムセールスは、ネットタイムのレギュラーは前年並みで推移している。単発ではバレーボールの世界最終予選、サッカーのEURO2012、ロンドン五輪と大型単発が続き、前年の実績を上回る見込みだ。ロンドン五輪については、前回の北京大会並みの売上げで、当初の目標は何とか達成したが、放送権料の高騰もあり、収支の面では今後に課題を残した。下期は、ネットタイムのレギュラーは若干減少するものの、ローカルタイムは上期を上回る売上げが確保できそうで、タイム全体としては前年を超える売上げを目標にしたい。
一、スポットセールスは、4月、5月が前年の震災の影響続かによる反動で大きく伸びて、第1四半期は前年比118%となった。しかし、第2四半期はオリンピックの影響などもあって、前年には届かない見通しで、上期トータルでは107%程度と見ている。下期は、国内外に景気の牽引役が見当たらず、全体的に内需の低迷が続くのではと心配している。先週、日銀が10兆円の金融緩和策を発表したが、どの程度の効果があるかは不透明で、現場にはコストコントロールを徹底するように指示している。
一、映画は「天地明察」が9月の公開10日間で興行収入はおよそ4億6400万円、動員も40万4800人を超えた。11月に「のぼうの城」、12月に「今日、恋をはじめます」、「大奥?永遠?」と大作の公開が控えており、大変楽しみにしている。
一、舞台は、赤坂ACTシアターで「ふるあめりかに袖はぬらさじ」が今週金曜に始まる。渋谷東急シアターオーブでは、来月にはフランス版ミュージカル「ロミオ&ジュリエット〜ヴェローナの子どもたち〜」の公演が控えている。
一、展覧会関連では、「ベルリン国立美術館展」が40万5000人余りを集めて大盛況のうちに終了した。来週からは国立新美術館で「リヒテンシュタイン 華麗なる侯爵家の秘宝」を開催する。
一、CSに10月1日、新しく「TBSチャンネル2」が開局する。名作ドラマ・バラエティを中心に編成し、開局特番として北野武監督のオリジナルドキュメンタリー作品を放送する。CS事業は、名前を変える「TBSチャンネルワン」と、従来の「TBSニュースバード」を合わせて、今後3チャンネル体制で運営する。
一、入江清彦TBSラジオ&コミュニケーションズ社長=8月の首都圏ラジオ個人聴取率調査で当社は2001年8月以来連続1位の記録を67期に更新した。しかし、聴取率はマイナス、全局セッツインユースも過去最低という厳しい結果であったため、対応策として独自にラジオリスナー調査を行い、結果を編成・番組制作に活かしていく。
10月改編はナイターゾーン中心で改編率は13%程度。1973年以来番組が続いている小沢昭一氏が体調不良で入院され、しばらく「傑作選」ということで過去の番組を放送する。復帰の時期については小沢氏の回復状況を見て判断。
営業収入では8月はタイムに加えスポットも振るわず厳しい結果となった。9月も含め第2クォーターはかなり厳しい状況となる見込みで危機感を持っている。






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