日本テレビの大久保好男社長は24日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、当社は10月1日から認定放送持株会社に移行する。9月18日に総務大臣より認定書をいただいた。これにより、BS日本、シーエス日本の2社を完全子会社として持つことになる。地上波、BS、CSの3波の一体的な編成・営業をそれぞれの強みを生かす方向で経営を進めていきたいと思う。
一、また、日テレアックスオンなどの制作や技術に関する6社も加わり、認定放送持株会社の下には合計9社がぶら下がる形になる。すでに、フジ・メディア・ホールディングス、東京放送ホールディングス、テレビ東京ホールディングスの3社が先行しており、認定放送持株会社に移行するのは我々が4番目になる。
一、先行した他社の状況を見ながら、様々な検討を重ねてきたが、視聴率3冠王奪還という昨年の実績、コストコントロールの徹底などで骨太で筋肉質になったタイミングを捉え、これからさらに発展していくために、認定放送持株会社に移行することを決めた。
一、視聴率については、17日?23日の週で3冠王を獲得した。年間15回目・年度7回目で、年間は残り3ヶ月、年度は6ヶ月残っているので、視聴者とスポンサーに支持される番組を作り続けていく。
一、「24時間テレビ」は募金の集計は今月いっぱいなので、最終の数字は来月上旬に発表する。これまでのところ、番組の中での最終的な金額は2億8000万円、前年に比べて4000万円ほど増えている。Tシャツの売上げは72万6000枚ということで前年に比べて45万枚増えている。これは過去最高。日本武道館に来ていただいた方は5万3000人で前年に比べて1万人ほど増加した。一方、視聴率は歴代5位で、震災から1年半の中での放送だったが、被災地の方々への応援、病に苦しむ方々、障害を持つ方々を勇気づけて、頑張っていただける番組を作るという点で、私自身大きな手ごたえを感じた。視聴者の皆様からも支持をいただいたと思う。
一、マラソンも家族リレーを初めて行ったが、これも高く評価されたと思う。「24時間テレビ」は当社の良心とも言うべき番組なので、来年以降もしっかりと視聴者に支持される番組にしていきたいと思う。
(全文は2012/09/26発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)