TBSラジオの入江清彦社長はじめ幹部は19日の記者会見で、現況と今後の対応について要旨次のように語った。
▽入江清彦社長=8月の首都圏ラジオの個人聴取率結果が発表され、TBSラジオでは連続Vを年目に伸ばしたものの前回の比較では0・1下げて1・1%となり過去最低のレベル。また、セッツインユースも前回を0・3下げて過去最低の6・1となった。もともと8月は厳しい時期であり、今年はデイゾーンに高校野球が実施され、民放にとっては苦戦が予想されていたが、その理由だけではおさまらない厳しい結果だと受け止めている。構造的な問題も含め、メディア復権にかけていかねばいけない。
10月編成は火曜から金曜と土曜日のナイターゾーンを中心に改編を予定。改編率は13・6%と例年並み。「ザ・トップ5〜リターンズ」と「Wanted!」ら2時間の生ワイドで新しいTBSラジオのファン獲得を期待したい。「〜オトナのための電リクプログラム〜オト☆リク」は電子メールやTwitter時代に敢えてちょっと懐かしい「電話リクエスト」の番組。
営業収入では、8月は今年度スタートから厳しかったタイムに加え、スポットともに振るわず厳しい結果となり、営業利益ベースでは辛うじて黒字が出せるレベルに終わった。予算、前年も大きく割り込んでおり9月も含め第2四半期はかなり厳しい状況となる見込みで危機感を持っている。10月以降については、営業タイムでのレギュラーベースがどれだけ積めるかが、カギとなる。
(全文は2012/09/21発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)