文化放送の三木明博社長は18日の記者会見で今年度上期の推移と下期の対応などにつき要旨次のように語った。
一、上期はあと少し残しているが、日本経済全体は回復傾向にある。4月から8月までの放送制作収入は前年比103・1%、タイムは101・7%、スポットは110・3%。スポットは予算を上回っている。結果として、営業利益はマイナスだが、1億10百万円改善、経常利益は19百万円のマイナスで2億70百万円改善している。
一、一方、下期は景気の後退感があり、先行き不透明で改編セールスは一進一退という状況だが、何とか前年並み、それを上回るような形にもっていけると思っている。期中セールス、特番セールスで上積みし、予算達成に近づけていきたいと思っている。
一、10月改編はゾーンはナイターオフの改編が一番多いが、東京スカイツリー関連の番組をさらに充実する。また、アニメ&ゲーム関係の番組にも力を入れていく。
一、11月3日に「浜松町グリーン・サウンドフェスター浜祭?」を開催する。今年で6回目になるが、地域の皆さん、リスナーの皆さんに喜んでいただけるイベントにするために準備を進めている。また、11月3日・4日に横浜赤レンガ倉庫イベント広場で「全国ふるさとフェア2012」を開催する。
一、V-Lowマルチメディア放送については、総務省の人事異動で今後加速していくことが予想される。民放連のラジオ委員会でさらに細部を詰めていく必要があり、粛々と進めている。設備投資についてはNHKと様々な形で意見交換をしている。民放各社の意見をまとめていくことが大事で、10月上旬に全社説明会のようなものを行うことができればと思う。