フジテレビの豊田皓社長は7月28日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、7月クールの連続ドラマは自信作を並べたがやや苦戦している。木曜午後10時「東野圭吾ミステリーズ」はストーリーもしっかりとした原作であり、キャスティングにも力を入れて臨んだが、思ったように視聴率が伸びていないことについては分析をしている。バラエティもレギュラーの立て直しが急務となっている。その中にあって、7月の第1週目にチャレンジ企画を試みて3冠王を獲得することができた。ひとつは7月1日に放送した「ジャイアントキリング」。スポーツ局制作によるバラエティ番組で、日本相撲協会の協力のもと、60名以上の現役力士にご出演いただき、歌唱対決などを行った。もうひとつは7月6日放送の「ものまね王座決定戦」で、実に12年ぶりの復活だったが、真剣勝負が評価されて、高視聴率を獲得した。7月21日から22日にかけて放送した「FNS27時間テレビ」は元気でフジテレビらしい番組で、今後勢いがつくきっかけになってくれればと思っている。
一、「FNS27時間テレビ」は視聴率的には前年より若干下がった。番組全体を通してタモリさんの人柄が随所に出ていた。タモリさんの力というか、総合力を再認識した。食事もとらずに頑張られていたと聞いており、お疲れになったと思うが、大変感謝している。
(全文は2012/08/03発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)