TBSテレビは9月2日まで赤坂サカスエリアで「夏サカス2012〜笑顔の扉〜」を開催しているが、放送と通信をミックスしたデジタル放送サイネージサービスを実施している。
これは、IP通信を用いて遠隔地の表示端末にコンテンツを流す「デジタルサイネージ」と、電波の空き帯域を利用して地域に放送を行う「地上デジタル・エリア放送」を組み合わせたもので、世界でも初めての取り組み。
デジタルサイネージの端末にエリア放送用の送信機を接続し、放送電波として周辺地域にコンテンツを送出。これにより市販のテレビやワンセグ対応端末をデジタルサイネージ表示端末として使用することができる。多地点に表示端末を設置するような大規模システムの構築が安価に実現でき、将来のサイネージビジネスを拡大する可能性を秘めている。
この方式を用いれば、平常時は設置場所に合わせたコンテンツを通信回線で配信していても、大災害や停電時に通信が遮断された場合は、エリア放送用の送信機の側で切り替えを行い、周辺の人々に一斉同報で必要な情報を伝えることができるとしている。
(全文は2012/07/25発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)