文化放送の三木明博社長は17日の記者会見で今期推移などにつき要旨次のように語った。
一、就任して6年目に入ったが、取り巻く経営環境は厳しさを増している。経営課題は年々多岐にわたり強まっている感じがしている。業界全体としては、ラジオの収益力が落ちている。セッツインユースが下がっており、広告媒体としての価値が厳しくなってきている。受信環境もますます厳しくなってきている。
一、一方で、東日本大震災を契機にラジオの再評価がされ、受信機の出荷台数も増えている。さらに、radikoの普及拡大でアプリのダウンロード数が増えていることで新たなリスナーの開拓が進んでいるなど、追い風もある。
一、このような中で、安定的な経営体制を維持するためには、課題を克服し、赤字体質から脱却することが最も大きな目標である。事業の核になるのは番組でありコンテンツである。多くのメディアが出てきている中で、消費者に選んでいただけるコンテンツをいかに生みだしていくかが課題であり、より強く進めていきたいと思っている。
(全文は2012/07/18発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)