TBSテレビの石原俊爾社長は4日の一般紙会見で現況などにつき要旨次のように語った。
一、4月からの1クールでは、残念ながら視聴率はゴールデン・プライムで2桁に届かないという厳しい状況が続いた。バラエティ番組の中に伸び悩んだままのものがいくつかあるため、現場で企画強化など改善策を実施している。日曜劇場「ATARU」が平均視聴率15%を超え、若い方々を中心に多くの話題を呼んだヒット作となるなど明るい材料もあった。
一、スポーツでは、「ロンドン五輪バレーボール世界最終予選」がTBS放送担当分で14・7%を記録、前回北京大会を1・4ポイント上回り、6月20日のボクシング「WBC・WBA世界ミニマム級王座統一戦」も18・2%の高視聴率となった。サッカー「EURO2012」も好評だったので、このスポーツの良い流れをロンドン五輪につなげていきたい。
一、震災から1年以上が過ぎたが、昨年に続いて音楽の力で元気を出していただこうと、7月14日の夕方から大型音楽番組「音楽の日」をSMAPの中居正広、安住紳一郎アナウンサーの司会でお届けする。東北地方からの熱い歌声にもご期待いただきたい。
一、ロンドン五輪のメーンキャスターは2004年アテネ大会から5大会連続で中居正広。当社の放送は柔道やレスリングなどで、日本人選手のメダル獲得が期待できるので楽しみにしている。テレビだけでなく、民放共同で「民放テレビ共同公式動画サイト」を展開するが、当社独自のオリンピックサイトもこれに連携して盛り上げていく。放送権料が高騰し、営業的に厳しい状況にあることは確かではあるが、JCの枠組みを維持した中で努力していきたい。
(全文は2012/07/06発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)