TBSテレビのメディアビジネス局コンテンツ販売事業部(吉田尚子部長)の2011年度の概況と2012年度の対応は次の通り。
〈海外番組・映画販売〉
2011年度下期の海外売上げは、急激な円高や特にアジアにおける状況の変化など、外部環境の悪化も大きく影響し、前年同期比76・4%、予算比81・1%と厳しい結果となった。
その中でもジャンル別にみると、フォーマット販売の「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」の「面白ビデオコーナー」や「ブレインサーバー」、「SASUKE」、映画「麒麟の翼」、「こち亀THEMOVIE勝どき橋を封鎖せよ!」、ドラマ「南極大陸」、「華和家の四姉妹」、アニメ「けいおん!!」などが売上げに貢献した。また、複数のドラマをまとめて販売するパッケージディール契約も実現し、安定収入を確保するスキームの1つとして第1歩を踏み出した。
今後は、「ブレインサーバー」の北南米展開に加え、現在「SASUKE」の新たなプロジェクトがアメリカやアジアで動いており、大きな売上げ増が期待される。アメリカでは全米ケーブル局G4と地上波NBCが連携し、5月から7月にかけて史上初めてのアメリカ複数ネットワークでの同時期ゴールデン帯放送が進行している。シンガポールでも6月に「SASUKE」の現地収録が決定しており、昨年のマレーシアに続きアジアで2カ国目の制作及び放送となる。
(全文は2012/6/6発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)