エフエム東京の冨木田道臣社長は26日の開局42周年記念式典で要旨次のように挨拶した。
一、開局記念日とは、我々の原点を改めて見つめ直し、道を切り開いていただいた先輩の皆様方へ深く感謝し、ありたい未来を思い描く、意義深い日だと思う。
一、実験局から54年、開局から42年を迎えた現在では、時代もメディア環境も大きく変化した。しかしながら、当社の設立の意図や、開発とチャレンジのDNAは引き継がれなくてはならない。政治や経済をはじめ、社会が混迷を極めている今、当社はメディアとして日本独自の問題にきちんと取り組み、聴取者のこころに共感の渦を巻き起こし、新たなリスナーを創造し続けなければならない。
一、これからは、「感動を提供し、共感を頂く」という理念の実践に徹して、音声から映像、ソーシャルメディアに至るまで様々なメディアを統合してコミュニケートする新たなクリエイティブを開発・実現していく必要がある。クリエイティブ・イノベーションの要諦は、「Buzzを起こし、それを様々なメディアを統合してうねりとして拡げ、社会現象を起こしていくこと」である。常に「Buzz」の発信源となり、新しい文化を生み出し社会に影響力を持つメディア集団を目指していこうではないか。そのためにはTOKYOFMグループ全社のひとりひとりが今以上に連携して、総合力を発揮して戦っていかなければならない。開局20周年当時に全社員で作ったコーポレート・コンセプトを「ありたい未来」のために再確認してみたいと思う。
(全文は2012/4/30発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)