総務省は25日、情報通信審議会から「小電力の無線システムの高度化に必要な技術的条件」のうち「特定ラジオマイクの周波数移行等に係る技術的条件」について一部答申を受けた。
特定ラジオマイクは、放送番組制作やコンサート、舞台劇場、イベント会場等で用いられる高音質型のアナログ方式のラジオマイクの無線局として平成元年に制度化され、その後、高い音声品質を確保しつつ、同一場所におけるより多くのワイヤレスマイクの利用を確保するニーズを受け、デジタル方式のラジオマイクが21年に制度化され、23年3月末現在、約2万局が運用されている。
23年9月に策定された周波数再編アクションプランでは700/900MHz帯の周波数割当の基本方針を踏まえ、特定ラジオマイクは移行先の周波数帯候補を地上テレビジョン放送用周波数帯のホワイトスペースまたは1・2GHz帯として、周波数移行に関する技術的検討を進めるなど、周波数移行に向けた検討・作業を実施することとしている。
(全文は2012/4/27発行の「連合通信放送映画速報」に掲載)